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衣装

バレエを続けていて、なんといっても楽しかったことは、
可愛い衣装が着られることです。

「トゥシューズに憧れてた~」と、大人になって知り合った方に言われることも多いのですが、
毎日履いていると、単純に普通の靴と同じ感覚になります。
スニーカーとか、スパイクとかと同じ。
ハイヒールを初めて履いた時の方が、怖かったなぁ。

その点、衣装は、踊りによっていろいろ変わるし、
「この踊りの衣装はどんなのかな」と想像しただけで、楽しかった。

自分の持ち衣装ではなく、お教室の備品、という形にはなるのですが、
自分のサイズに合わせて作って頂く 新品の衣装は、ことさら嬉しいものでした。

「白鳥の湖」などでも有名な、足がすらりと出る短いチュチュ。
胸元にふんだんに縫いとめられたスパンコールが きらきらするうえに、
さらに大きなラインストーンのブローチや イヤリング、冠やティアラまでつける、
お姫様の衣装はもちろんのこと、
「ジゼル」や「コッペリア」のような、
ふんわりスカート・ちょうちん袖の 村娘の衣装も 大好きでした。
こちらは きらきら、というよりは、
お花の刺繍がふんだんに刺してあったり、花飾りを髪に付けたりして、
とても素朴で可憐。


ひとつひとつ、丁寧に手作りしてくださる衣装の数々を着せて頂いたことは、
本当に贅沢で、幸せなことでした。

もちろん、お借りした衣装でも同じことです。
自分のボディにぴったり合うように、背中のホックを付け替えたり、
髪飾りのお花の角度を、あれこれためしてみたり。
いしょうだけではありません。
お稽古着のレオタードだって、胸元をピンで縮めて、いかにボディラインが美しく見えるかを工夫したり。


美しいものに触れ、装うことの楽しみを教えてくれたのが、
バレエだったような気がします。
つくづく、過去のいろんなことで、自分は形作られているんだなぁと思う、今日この頃。


可愛いカロチャ刺繍を刺しながら、急に そんなことを思い出しました。

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by patofsilverbush | 2013-11-04 14:50

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by anne