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お祈り

私の朝は、お祈りで始まります。
・・・なんて言うと敬虔なクリスチャンのようですが、、まったくそんなことはなく(笑)、
ベランダで洗濯物を干しつつ、空をながめながら、神様とお話しする、
というのが、わたしの朝のお祈りです。
ああ、なんだか怒られそう・・・(笑)。

余談ですが、
「冬の寒い時期にも、どうして外で干すの?室内で干してから、外に出せばいいのでは?」
と知人に聞かれたことがあります。
まったくその通りなので、どうしてかなぁ、と考えてみたのですが、
どうやらその時間はわたしにとって、新しく始まる一日のために、自分をリセットする時間に
なっているようです。

毎日変わる空の色や光、鳥の声、ときどき人の話し声が聞こえる。
朝の、比較的早い時間に外に出て、
その日一日の空気の中に、自分がすぅーっと溶け込んでいくひとときを持つことで、
一日の気の流れがスムーズになるような気がします(もちろん、ならない日もあるのですが・・・ )。


今月のfree birdsでは数回に分けて、『赤毛のアン』7章を読んで、シェアをしてきました。
章のタイトルも 「アンのおいのり」。
日本人にはあまり馴染みのないキリスト教が、当時の人々の生活の中に、
どんなふうに根付いていたのか 
アンだけではなく、ローラやトム・ソーヤーなど、他の本からの引用も踏まえて読んでみました。


お祈りとは、神様とのコミュニケーションです。
日々の暮らしに感謝する日も、
いったいどうすればいいのやら、途方に暮れることも、
怒りのあまり大声で喚きたい気分になっているときも、
神様の前では自分を取り繕うことなく、偽ることなく、
心をひらいてありのままの訴えができる。
それがつまりは、お祈りなのです。
ですから、自分自身と対峙して、自分の本心を知る必要もあります。



「お祈りとは」「神様とは」と、教義の面から堅苦しく考えてしまうマリラ。
「お祈りはしないの」と言ってはマリラを驚かせ、
いざ祈ってみると途方もない文言でお祈りを唱えてはマリラを茫然とさせるアン。

2人の比較が面白く、アンのお祈りが可愛らしく、思わず笑ってしまう章です。


「わたしなら、心からお祈りしたくなったら、たったひとりで
広い原っぱか、深い森に出かけて、空を仰ぎ見るわ。
どこまでも高く、その青い色に果てがないくらい美しい青空を見上げるの。
そうすれば心にお祈りを感じるでしょう」

とアンがマリラに言いますが、
美しい世界を愛し、その中で生きている喜びを心に感じるアンらしい、
感謝の気持ちの表し方です。
この章に限らず、アンにはそんな表現がたくさん出てきますが、そのくらい、
神様は本当に身近にいて、わたしたちを愛してくれる存在なのですね。


ご一緒に読んでシェアをして下さる方はクリスチャンではないのですが、
「わたしにとっての“教会”って、この場かも」
と言って下さったのですが、
宗教の話ではなく、
一緒にいて、必要なことを教えて下さる存在がある、ということ、
それを感じていらっしゃるということなのだと思います。


話すという行為は、気持を外に開放することでもあります。
お祈り、だなんて堅苦しく考えずに、
何を言っても安心な素晴らしいカウンセラーと、お話をしてみてくださいね。
助けを下さることうけあいです。
by patofsilverbush | 2013-12-18 11:22 | ferrbirds赤毛のアン

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