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A面で恋をして

子供のころ、芸能人の訃報のニュースを見て、
あら~と驚きの声をあげる母の横で、
「誰だろうそれ?」
と思うばかりの子供でしたが、
しだいしだいに、芸能人の訃報のニュースに、
あの頃の母と同じように「あら~」と声を上げる年齢になってまいりました。

たいていは、あら~と思うだけで、他のニュースと同じように聞いているだけなのですが、
時に自分でも思いがけないほどのショックを受けたり、
寂しい思いをする、特別な人もいます。

大滝詠一さんの訃報が流れたのは、大晦日の夜のこと。
ショックと言うか、びっくりして、
いつも聞いているいくつものメロディが、頭の中を流れていきました。

あまり共通の趣味のないわたしとパートナー氏。
音楽が大好きで、
テレビだろうとなんだろうと、とにかく音がしている状態が好きな彼とは逆に、
わたしはたいていの場合、無音の状態が好き。
ほとんど影響を受けることもないのですが、
つきあっていたころ、貸してもらったCdで唯一、大好きになったのが、
佐野元春と大滝詠一でした。

独特の湿度のある歌声、
夏が苦手な私でも、大滝の夏の歌は最高に大好き!な、暑さを感じさせない
幸福なメロディ。
他の誰かに提供した楽曲でも、キョンキョンが歌っていようが聖子ちゃんが歌っていようが、
「あれ、これは大滝の作った曲!」とすぐにわかるくらい、
大滝節なのでした。

シングルでさえ、なかなか出さず、
「アルバム出さないのかね~」なんて、いつのことになるやら、ならないやらの彼の曲を、
楽しみにしていたのに。

淋しいとも言えず、ショックとも言えず、
ただ、
大滝の歌を口ずさんでいる今日この頃です。
by patofsilverbush | 2014-01-06 09:55

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