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時間をかけて 丁寧に

長野にいる間に、たまたま立ち寄ったホールで
バレエのコンクールが行われていました。
ロビーいっぱいに出番を待つ、お団子頭の小さなバレリーナたちがうろうろしていたので、
思わず ちょっとだけ見学しちゃいました。

小学生の低学年から高学年の子たちが、
次々に登場しては 練習してきたヴァリエーションを踊っていくコンクールの雰囲気は、
なつかしくも可愛く、しばし眺めていましたが、
気になったこともありました。

まだ、
トゥーシューズをはくべき時期でない小さな子どもたちが、
何人もトゥーシューズをはいて登場したことです。

年齢が小さい、
ということも もちろんありますが、
まだ足の訓練がしっかりできていない、
トゥー(つま先)で立つことすら覚束ない状態で、テクニックだけはマスターしましたっ!
というような子が、とても多かったです。

くるくる、まわれてはいるんだけどね。
あれでは 足を痛めないのかと心配になりました。


小さなころからテクニックを磨いて、舞台に出して、活躍させて・・・
というような、なんでも焦り過ぎの気がある昨今ですが、
基礎的な動きを 丁寧に、きちんと身体で覚えるには、長い年月がかかりますし、
まだできあがっていない、小さな身体には負担になる場合も、あるでしょう。

ましてバレエはスポーツではありません。
肉体的ピークを早く持ってくることが 正しい訓練だとは思えませんし、
日常のさまざまな体験や、
そのことで何を感じるのかという感受性が育ってこなければ、
人を感動させる踊りは踊れないでしょう。

本当に、
時間をかけて、大事に育てる、
ということを、しなくなってしまっているのかな
と考えさせられたコンクール見学でした。

時間をかけて丁寧に。
子育ての基本かもしれませんね。
by patofsilverbush | 2014-04-04 15:36 | 子育て

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by anne