アルマンゾの母さんと女の子たち 的生活

『大草原の小さな家』に代表される、ローラ・シリーズは、
アメリカの開拓時代を生きたローラ・インガルス一家の物語ですが、
後にローラの旦那さまとなる、アルマンゾ・ワイルダーの少年時代を描いた本が
一冊だけ含まれています(『農場の少年』)。

開拓・移住を繰り返していたインガルス一家と違い、
アルマンゾの父さんは 大きな農場の持ち主でしたので、
その生活ぶりはローラのものとは大きく違います。
食事シーンなんて、育ち盛りのアルマンゾの食べっぷりと、読むからに美味しそうなお料理の描写に、
こちらのお腹もぐぅ~と鳴って、よだれが出そうですよ!

その『農場の少年』に、アルマンゾ一家がベリー摘みに出かける、
楽しい一日の場面があります。

まだ日のでる前に、
馬車に手おけやバケツ、大きなかごやお弁当を摘みこんで、
ハックルベリィやブルーベリー摘みに出かけ、
籠にもおけにも あふれるようにベリーを収獲しておうちに帰ります。

その後、
「何日も何日も、母さんと女の子たちはジェリィやジャムやプリザーブを作り続け、
食事のたびにハックルベリィ・パイやブルーベリー・パイが出たのだった」


と、これまたステキな描写が続き、読むたびによだれがたらり・・・。


長野にいるあいだ、
ちょっとこんな生活でした。

敷地に植えっぱなしになっている茗荷の収穫時期でもあったので、
暑い中、汗かきながら茗荷摘み。
摘んだ茗荷は母が天ぷらにしてくれたり、お漬物に混ぜ込んだりと、美味しくいただきますが、
大量のなので、酢漬けにするために2人がかりで刻んだり。

ご近所からいただく大量のミニトマトやトマトも、煮込んでトマトソースを作ること数回、
これまた頂き物の、はね物林檎やワッサークイン(桃の一種)をジャムにすること数回、

道の駅には、ちょうど季節のブルーベリーが売っているので、
これまたジャムを作ったり。

どれもこれも、美味しい、今が旬!というものばかりで、
ぜいたくに、美味しくいただいてきたのですが、
なにしろ量が半端じゃない。
(トマト苦手な息子は、毎日食事に出てくるトマトに四苦八苦していました)
作ったそばから、また頂き物がやってくる・・・
という状態に、
「なんだか山にいると、こういうことに追われちゃうのよね。全然ゆっくりできないのよ」
と母。

きっとローラやアルマンゾの母さんたちも、
そんな風に追われていたのだろうな。


冷蔵庫もないし、生鮮食品もスーパーで買えるような時代ではなかったころ、
一家の主婦は、
家族のお腹を満たすために、
収穫されたものはせっせと無駄なく、保存食に作り変えて、
冬や春を乗り切ったのでしょう。
生活に直結しているので、今読めばステキな描写も、きっと楽しいばかりではなかったでしょう。


手間も暇も惜しまず働くということ。
趣味・嗜好のためではない、
「生きてゆく」ことそのものの作業には、
主婦たちの知恵や工夫が、たくさん含まれているのだと、

アルマンゾの「母さんと女の子たち」になったような気分で台所にいた、
山の生活でした。

そして
大変大変!と言いながらも、
せっせと「始末」してゆく母の、
やっぱり手間を惜しまない感じを 見習いたいものだなと思いました。

美味しいご飯、
毎日ごちそうさまでした。
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by patofsilverbush | 2014-09-05 08:44 | 生活 | Trackback | Comments(0)

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