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結婚式

今日から6月。

ジューンブライドに憧れて、というより、
「一年で一番美しい季節」とモンゴメリが書いた、
6月のプリンス・エドワード島で式を挙げたくて、
かの地で旅行がてら、2人で挙式したのは、もう16年も前のことに、なるんですねぇ。
今、自分で書いてみて びっくりしました(笑)。


ドレスは持参し、
挙式当日、
滞在していたホテルで、身支度をすませ、
モンゴメリ自身が式を挙げた、銀の森屋敷まで、
車で連れて行っていただいたのですが、

裾を引きずるような、豪華できらびやかなロングドレスではなくとも、
バレエのロマンチックチュチュのような、
ふんわりチュールの白いドレスが、目立たないはずもなく。


ホテルの玄関から 車に乗り込むまでの間や、
乗りこんでから 出発するまでの間、
各国の観光客のみなさまに たくさんの目線とほほ笑みをいただきました。

「手を振ってあげてください~」と ガイドさんは気軽におっしゃるのですが、
皇室の方ではないのですから、
照れくさいやら 気恥ずかしいやら(笑)。


銀の森屋敷も、モンゴメリ関連の大切な観光スポットですから、
到着したとたん、
そこにいらした団体の観光客のみなさまが、祝福の拍手とお花をまいてくださったり、
素敵な景観の場所で 記念写真をパチリととって頂いていても、
通りすがりの地元の方が、車のクラクションを鳴らして下さったり。


親族もいない、本当に2人だけの挙式でしたが、
自分たちがご招待して、来ていただけたであろう方たちよりも、
もっとたくさんの方々が、
見も知らぬ、一期一会のわたしたちを、祝福してくださったのでした。


家族も、親族も呼ばず、
披露宴もせず、
わたしの、夢のためだけの結婚式を、こころよくかなえさせてくれた、
両親と、義両親に、感謝しています。



すごくすごく、
あたたかな式だったなぁ、と、
今でも
きのうのことのように思い出されます。




いつまでもお互いを思いあう、
素敵なご夫妻・アンとギルバートですが、
さすがに長年連れ添って、子どもも たくさん生まれたりすると、
倦怠期なんていう時期も、迎えたりします。

全編これロマンチック!と思われがちな、アン・シリーズですが、
実のところ、
モンゴメリの筆は なかなかシュールだし 辛辣な皮肉も満載。




15回目の結婚記念日の夜明け、
一晩中、出産に立ち会っていた医師・ギルバートは、
帰宅するなり 「双生児だ」とだけ言うと、たちまち眠ってしまいます。
わたしたちは、お互いの存在に慣れ切ってしまったのだ。
なんのトキメキもないし、
ギルバートが この前 わたしを褒めてくれたのは、いったい いつのことだったかしら?
結婚記念日のことを 言い出しもしない、
と、もやもやした心を抱えていたアンは、
ぷりぷりしたまま、その日一日を過ごしてしまうのです。


けれどもその日、
ふとしたことで、
ギルバートの存在を当り前のように考えていた自分にも、気がつくのです。



記念日に何か、スペシャルなことを、
というようなことは、
我が家ではまったくしませんが(お互い、イベントに興味がない)、
ときどき、自分の気持ちを新たにするために、
一人であの日に、思いを馳せたりしてみます。


いつまでも、
恋人気分でラブラブに、というのは 理想かもしれないけれど、
そうではなくてもいい。
変化はするけれど、
より深く、思いすることが、あってもいいんじゃないかと思います。






















by patofsilverbush | 2015-06-01 09:43 | 生活

日々のあれこれを綴ります


by anne