こうのとり

今日はパートナー氏のお休みを利用して、
午前中、コウノトリの観察小屋へ行ってきました。

我が家のある千葉県N市は、その豊かな自然を保全し、
野生のコウノトリの住むビオトープを整備しようと取り組み中。

せっかく地域に、そんなおもしろそうなところがあるのに、
行ってみない手はありません。
以前から気になっていたので行ってみたら、
意外にも我が家から車で15分ほどの近さでした(笑)。

受付で名前を記入し、ゲージの見える観察スペースに入れば、
もう目の前にはコウノトリ!

日本における野生のコウノトリは、
明治以降の、狩猟と環境の変化により数を減らし、
1971年に絶滅したそうですが、
それ以前には、ごく身近な鳥だったそうです。

アンデルセンの童話の、赤ちゃんを運んでくるコウノトリのお話や、
愛読する 梨木果歩さんの『エストニア紀行』にも登場する、
お馴染の鳥(?)でありながら、
もちろん、
実物にお目にかかったのは初めてのことで、
思わず「わぁ!」と声をあげてしまいました。


この夏休みの始めには、
3羽の子どもたちが放鳥されました。
一羽はおとなりの茨城県に、
二羽は遠く、宮城県まで、
文字通り羽を伸ばしているそう。

『エストニア紀行』を読むと、
コウノトリは エストニア人にはとても親しみのある鳥で、
“大雑把に言って、2千羽くらいがアフリカから渡ってくる” そうです。

大きなものでは500キロにもなる巣が、車窓からはいくつも見え、
電柱に作られると、停電したりしてしまうので、
冬の間に巣を撤去し、
「お移りいただきたい作戦」として、電柱のとなりにポールを立てたり、
でもそれがうまくいかなくて、巣のある電柱の隣に、ポールが所在無げに立っていたり、
という対策をとっている、
とあります。


『コウノトリも大事だし、電気も必要、という
人間らしい葛藤がよく出ている。
迷惑だから撤去すればいい、という発想に終わらないところがいい』
と、梨木さんは書いています。

さらに読むと、

「コウノトリは人間の生活する近くに住みたがるんですよね」
という、
エストニア在住の、日本人ガイドさんの話。


巣ばかり目にはいるのに、肝心のコウノトリはいっこうに姿が見えない、
きのうまではそこら辺にいたのに、おかしいな
という、地元の運転手さんの言葉を受け、
「じゃあ昨夜、一斉に渡ってしまった、とか」と言った梨木さんの冗談に、
ガイドさんは
「早すぎます、ありえません。そんなに早く渡ってもらっては 困ります」
と真顔で言います。


『「コウノトリが渡るときって、もういよいよエストニアが
暗い冬に入るって時なんです。」』



人間の身近に暮らし、
渡りのタイミングで、季節の移ろいを人に感じさせてくれる鳥。


いつか、そんな光景が、日本にも戻ってくるといい。

うちの息子ほどの背丈もある、大きな鳥。
この田舎の、のんびりした空に、大きな羽を広げる姿を想像してみました。

















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by patofsilverbush | 2015-08-21 14:51 | 生活 | Trackback | Comments(0)

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