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ボーダーレス

ルクセンブルくという国を ご存知ですか?
ベルギー、ドイツ、フランスに囲まれた、小さな国です。
見ていた旅番組に、この国が登場しました。


面積は 日本で言ったら○○県、というくらい、
小さな小さな国だけれど、
EUきっての豊かな国。
その豊かな生活を求めて、移民の数がもっとも多い国でもあるそうです。

生粋の「ルクセンブルク人」は、人口の35%、と紹介されていたとおり、
行き交う言葉はもうさまざま。
「あなたはルクセンブルク人ですか?」
「いいえ、わたしはフランスから来ました」
「ドイツから」
「ロシア人です」
などなど、なかなかルクセンブルク人にはゆきあたりません。

ようやく、カフェで、二人ともルクセンブルク人だという夫妻に出会います。

「わたしには兄弟・姉妹がたくさんいるけれど、
みんな いろんな国の人と結婚していて、
ルクセンブルク人と結婚したのは わたしだけなのよ」
「子供のころは、学校のクラスにイタリア人が二人だけ。
それが今は、クラスにルクセンブルク人が二人だけ、よ!」
と、楽しそうに教えてくれる奥さん。

お茶に誘われた 閑静なお宅は、お庭がとても素敵で、
「こんなところに住みたいなぁ」という関口知宏さんに、
「日本系の銀行も、いっぱいあるよ。あそこに新しい家を建築中だし、
ここで働けばいいじゃない?」
と、ご夫婦そろって 実に気軽に移住のお誘い(笑)。
素敵♡


大国に支配されないよう、自国を守ってきた歴史をふまえ、
「歴史上、今が一番 平和で豊か、幸せなルクセンブルクだね」
と笑います。



自国の文化を守ることと、自国民よりも多くの移民を受け入れること。
その、バランスに、
世界が四苦八苦しているさなか。


日本には郷に入っては郷に従え、ということわざがあるけれど、
どこへ行っても
あくまで自国の文化を押し通すのが、当たり前という国の人もいる。
どちらが良い・悪いもなくて、
ただ 違うということです。

飛行機ができて、インターネットが普及して、
世界は狭くなったといわれるけれど、
それでも国境はある。
自国の文化を守りたい・他者は排除したいという気持ちも、
そう簡単になくなりはしない。

言わなくても 暗黙の了解で通じていた「常識」が通じない、
という事態が起こっている今、
そこに住むみんなが気持ちよく暮らせるよう、ルールの説明や、
もしくはいっそ、新しいルールを作ることも、必要になるのかもしれません。




いつも思うけれど、
自分たちが作り出した 急速な発明・発達・変化というものに、
人の心のほうが、ついていけていない感は 否めません。


これから、どんな世界が広がってゆくのでしょうか。
まさにボーダーレス、それぞれが尊重しあい、認め合い、
心をひらけあえる、新しい世界を、
人は作ってゆくことが できるのでしょうか。













by patofsilverbush | 2016-01-27 09:40 | 生活

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by anne