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円熟する 『赤毛のアン』第13章・1

free birdで読んでいる『赤毛のアン』は ただいま15章。
ずいぶん長らく更新していませんでしたが、
実は13章が、個人的にとてもむずかしかったのです💦



通い始めた日曜学校で
夏の一大イベント、ピクニックがあると聞き、
うきうきと心待ちにするアン。
「アイスクリーム」なる食べ物が出る、とダイアナに聞いたものの、
アンの想像力をもってしても、
一度も食べてことのないアイスクリームの魅力ははかりしれません。
楽しい期待がふくらむばかり,
頭の中はピクニックのことばかりです・・・



と、楽しみを夢中で心待ちにする、子供の可愛い様子がつづられていきますが、
ほんとうに子供って、こんな感じですよね。

「いついつに、どこどこに行くよ」
なんて、ちょっと言おうものなら、
それが明後日だろうと、一週間先、ひと月先であろうと、
頭の中はもう そのことでいっぱい!
寝ても覚めても、興奮して、話すことと言えば、そのことばかり・・・
少なくとも わが息子はアン同様なので、
聞いてるこちらが うんざりするほどです(笑)。


もと・アン、今はマリラの気持ちもわかるわ~ の、
この年になって読むアンの魅力は、この辺にもあるのかも。


アンのおしゃべりにも、マリラのお小言にも、
おもわずニヤリと笑ってしまう。
どっちも経験しているから(笑)。



日曜学校のピクニック、とは言っても、
参加するのは子どもたちだけではなく、
映画やテレビなどのなかった時代、
ピクニックは 大人も子供も参加を楽しみにする、
夏の最大のイベントでした。


女学生だったモンゴメリも、
だいの仲良しの男の子と一緒に 野原を歩き回り、
彼が素敵なことを言ってくれ、
まわりの男の子たちに冷やかされたりして、
ちょっといい気分になった、楽しい夏のピクニックのことを、
日記に書き記しています060.gif





さて、アンが夢中になって食べたがるアイスクリーム🍨は
冷蔵庫のない、
作ったものを、保存しておけない当時、
作りたてをその場でいただく、
夏のフレッシュなご馳走。
大人も子供も大好きでした♡


冬の間、池や湖に厚く張った氷を切り出して、
おがくずを挟みながら、氷室に貯蔵しておき、
夏の特別なご馳走の時に、こんなふうに
貯蔵庫を持つ 農家の方から提供されて、
アイスクリームは作られます。



ローラの旦那さんとなる アルマンゾも、
少年時代に お父さんやお兄さん、手伝いの人たちを手伝って
氷切りをしています。
長ーいのこぎりの両端を 二人組になって持って氷を切るとき、
さて、どちらが氷の下にもぐって切るのか決めようぜ!
などという冗談に、アルマンゾは笑い出します。
「氷をどうやって切るか知らない連中もいるなんて、すごくこっけいだった」
ちなみに
まず、斧で穴をあけた氷のふちから、鋸をたてに水に入れて、
一人で氷を切っていきます(笑)。
『アナと雪の女王』の冒頭でもありましたね、氷切りのシーン。



9歳のアルマンゾは穴のへりで 大人たちが氷を切るのを見物していましたが、
何かのはずみで水に転落、
氷の下の暗く冷たい水の中に引き込まれるところを、
危うく助けられます。

そんなときも、父さんは心配なんてまったくしません。
むしろ、そのアルマンゾの不注意に
「目玉が飛び出すほど、鞭でたたかなけりゃならんぞ」

仁王立ちで叱り、
「もう9歳にもなるのに、ついうっかりしてばかなことをしたではすまない」
ことを、よく承知してるアルマンゾも、
鞭で打たれて当たり前だと、恐ろしさに震えながら覚悟します。



うちの10歳男子と、何たる違い!!!


農作業は男の子の仕事でしたので、
父さんはアルマンゾに 手伝いをたくさんさせますが、
失敗しても、決してフォローはしてくれません。
どんなことでも歯を食いしばって、自力で解決させながら、
アルマンゾの「一人前の男」としての自覚も、育ててゆくのです・・・





さて・・・
話はだいぶんそれてしまいましたが(笑)
アンのわくわくっぷりとマリラの冷静さを
次回はもう少し、
書いていこうと思います。








by patofsilverbush | 2016-01-29 10:08 | ferrbirds赤毛のアン

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