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育児の羅針盤

子育て中の方なら きっと一度くらい、
育児本をぱらぱらとめくってみたことが あるのではないでしょうか?


本屋さんに並んでいる、たくさんの育児書。
書店に行くと あれこれ立ち読みしてみては、
ふ~ん!
と(自分に都合のいいところだけ)
ときどき、参考にしてみたり、するのですが
(笑・ブリジット・ジョーンズのダイエットみたい)

息子の幼児期に
一冊だけ、熟読玩味した本があります。



『子どもって、どこまで甘えさせればいいの?』
山崎雅保・著 
二見書房


なんだかズバリ!なタイトルなのですが、

子どもを「甘やかす」ことと、
「甘えさせる」ことは違うよ。
ぞんぶんに「甘えさせ」てあげて、大丈夫!

という本です。


神さまはおとな、の話と、もしかしたらちょっと似ているかもしれませんが
(*宗教本では、まったくありませんよ、念のため・・・)
子どもの甘えを、
手間暇かけて、じっくり受け止めてあげることや、
「はい、いいよ」と 気持ちよく答えてあげる(してあげる)こと、
思う存分、大切にされて、やさしくされた子供ほど、
心が満ち足りて、
やさしく、多少つらい場面でも、相手や状況を受け入れられる子に育ちます、
という内容。


最近になって、もう一度、熟読玩味。



親も忙しいし、
子育てで何が大変って、やっぱり「待つ」ことだと思うのです。
小さな子であればあるほど、
自分でやりたがる子のペースを待ち、
公園で遊びまくる子供が「帰る」と言い出すのを、ひたすら待ち
(言わないんだな、コレが( ;∀;))
同じことを、繰り返し何度でも教えて、
できるようになるのを待ち・・・。

自分でやった方が早いし!
何度も同じことを教えるのは、ほんとうに大変!
(認知症など、介護に携わられている方も、同じかもしれませんね)

そんな手間暇を、きちんとかける、
ということをのぞけば、
これは本当に、親も子も、ストレスのない、楽な育て方だな、
と、読み返してみて、やっぱり思います。


その手間がめんどくさい、
と 当座は思うのだけれど、
ちょっと長い目でみてみるとね。
まだ手間は もちろんかかるし、日々、
「片づけて!」「宿題は?」とか、小さなことはいっぱいあって
「ふがっ!」と思うこともあるのだけれど、
お互い、とげとげしたり、おどおどしたり、
とがった言葉を投げかけて、「ストレスフル!」と思うようなことは、
あまりないなぁ、と。



信念を持って子育てする、って、実はなかなかなくて、
みんなけっこう、行き当たりばったり だったり、するのじゃないかと、
自分を鑑みて、勝手に思っているのだけれど(笑)、

でも、「こんなふうに一緒に暮らしたい」ということは、
きっと漠然と思ってますよね。
「勉強のできる子になってほしい」とか、
「しっかりした子に」とか、
「人に迷惑をかけないように」とか、
それはもう、人それぞれに、いろいろと。
正解もないし、子供だって千人千色。


ただ、人と違うからこそ、
「それってダメじゃない?」と指摘されたとき、
「こう育てたいんだけど、間違っているのかな」と不安になる時もあるから、
自分がどう、息子に対していたいのか、
自分が思っている方向を確認するために、
ちょっと読み返せるこの本が 手元にあるのは、とても安心です。


生活の中の、羅針盤。
ちょっと大きくなっても、たぶん、究極的には同じ、
この本でだいじょうぶ。


お子様がちょっと大きくなって、手がかからなくなったわ!
という方、今一度、
小さなころに読んでいた育児書、読み返してみてはいかがでしょうか?























by patofsilverbush | 2016-06-08 13:08 | 子育て

日々のあれこれを綴ります


by anne