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関心を持ってほしい

子どもを持ったことと、クリスチャンになったこと。
この二つで、一番 自分が変わったことといえば、
「関心を持つ」 ようになったことです。

あ、あくまで、個人の感想ですし、
ポケモンgoに関心を寄せたりはしませんけど。

それまでは、
どちらかというまでもなく、
政治や時事問題、世界で起こっているできごとには無関心でしたし、
人のことに興味を持つことも ほとんどなかった。


子どもが生まれたことで、
今まで目を向けることを避けていた部分に、意識的に目を向けるようになりました。

たとえば原爆について。
あまりの恐ろしさ、悲しさに、見るのを避けていた特集番組も、
見なければ、と思うようになった。
戦争の恐ろしさ、痛み、苦しみ、悲しみ、理不尽さ、不条理さ、
戦いが、人から奪うことしかしないのだということを、
きちんと伝えなければならないと、思うようになったのです。
思っていても、ふだん口にしないこと。
でも伝えるということは、
きちんと口にするということですよね。

当たり前だけれど、
黙っていても伝わるなんてことは、ないのだと、
子どもを持って はっきり思うようになりました。


大人同士だと、お互いに空気を察したり、
空気を読んだ挙句に 言わないで黙っていることもあるのだけれど、
本当は大人だって、黙っていても分かってもらえるなんてことはありえない。
まして子供に「伝えよう」と思うのなら、
きちんと話をしなくてはなりません。


教会では、さまざまな問題が話題になり、
それについてどう考えるのか、一人一人に問うお説教を
神父さまがされることも、しばしばあります。
シスターとの対話を通して、
政治や、時事問題、貧困や差別について考えることも多かった。
自分の意見が問われれば、無関心ではいられません。
(もちろん、
シスターとそんな話はしない方も、たくさんいらっしゃると思いますが!
わたしとシスターの話が、宗教を離れ、多岐にわたっていたのかもしれません。
あくまでも個人的な話なので、他の方が、どんなお話をされているのかは分かり得ませんが)


テロは絶対に許さない、と
馬鹿の一つ覚えのようなコメントを発表するだけで、
テロがなくなるとでも思っているのか。
武力で抑え込めばいいと?
そこに至るまでの環境には、無関心なのですよね。



子どもと政治の話はしない、という家庭が、日本では多いのかなと思いますが、
我が家ではニュースを見て、
思ったこと、感じたことは、口に出すようにしています。
うちの子はあべさんのワルグチはかなりの頻度で聞いている(笑)。
原発について、
復興について、
沖縄の基地問題について、
どんなふうに親が考えているか、
うっすらでも知っています。


選挙があれば、朝ご飯を食べながら政見放送を見ることもあります。
「あ、この人、子供(についての政策)のことを言ってる!いい政策だね!」
と、
小学生だって、自分に関わることなら聞き逃しませんし、
「この人は顔の感じがイヤ」
と はっきり意見します。
顔で判断?
と思うなかれ。
人の思想や品位は、きちんと表情にあらわれるものなのですよ。
言い回しのうまさに惑わされない分、
けっこうきちんと、その人の醸し出す雰囲気を判断しているものです。


18歳選挙権がだいぶん話題になりましたが、
誰だって、18歳になって、いきなり政治に興味がわくわけでも、
訳が分かるわけでもない。

現に自民党が圧勝し、
改憲派の議員が3分の2を超えてしまった選挙結果をみても、
「おとなは訳が分かっている」とはいいがたい。
選挙後、3分の2がなんなのか知らない、という人も多かったと聞きましたが、
愚民としか思えない。
無関心ゆえの結果であるとも言えます。



子供のころから、家庭で、
世界で何が起こっているのか、興味を持つこと、
どんな意見でも口にしていい、ということを、
もっともっと始めてもいい。
それにはまず、大人が無関心をやめなくては、と思っています。






by patofsilverbush | 2016-07-26 11:49 | 子育て

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