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ハードボイルド

まだひと月以上も先ですが、来月は息子の誕生日があります。
「何か買ってあげるよ。1000円くらいのものね」
と言うと 大喜び。
「ベイブレードのベイ(コマです)にしようかな~。
それとも本にしようかな~。
カードはだめでしょ?(はい、カードはお小遣いでどうぞ)」
うきうきと、関連グッズの載っている まんが雑誌を熟読玩味しています。

どのベイにしようか、お友達に相談したりするのも、小学生っぽくてかわいいですが、
「買ってもらうって言ったら、自慢してる!と言われた」と笑っていました。


みんなはどんな時に、親に何か買ってもらうの?と聞いたところ、
マラソン大会で10位以内に入ったら、とか、
通信簿で “よくできる” が何個以上あったら、ということでした。


何かができた・お手伝いをしたご褒美に、何かを買ってあげる、
というのは、我が家では今までなかったことですが、
それで目標を持ってがんばれるのなら、やってみる?と言うと、
「それはいや。あせっちゃうから」
という返事。
大人だってご褒美目当てにがんばれること、たくさんあるけれど、
マイペースで、負けん気があまり強くない彼は、“金で動く男” ではないようです(笑)。
にんじんに目がくらみすぎるのもどうかと思うけれど、
何があれば、がんばるのか??
本人の気持ちが動くのを、気長~に待つのみ。
私の短気はちっとも治りませんが、それでも、「待つ」ことは、少し覚えたかも(笑)。



習い事なんか見ていると、どうしても「もっとがんばりなさい!」と言いたくなってしまう、わたしたち夫婦ですが、
それは、それぞれに、
「もっとがんばっとけばよかった!」と、今にして思うことがあるからです。
習っていることでオリンピックを目指せ!
それで食っていけ!
と思っているわけでもないのに、つい、「がんばれ!」と言ってしまうし、
「やる気がないような練習の仕方では、習わせているのもお金や時間の無駄では?」
と思ってしまうことも、しょっちゅうです。

彼なりにがんばった、前回の昇級審査から、
わたしはもう「がんばれ」というのはやめましたが、パパはまだ言ってる(笑)。
「ぼくだってがんばってる!」
と口をとがらせる息子ですが、
「ママ達もね、自分ではがんばってるつもりでいたけど、
今思うと、もっとがんばれたな~って思うから、つい言っちゃうの。
もっと、オリンピック選手みたいに必死に頑張ればよかったなって、今だから思うんだよ」
と言うと、
オリンピックでメダルを取った選手が、他のすべてを投げ打って練習に打ち込んでいることや、
負けて、くやしくて、泣く様子を見た直後だけに、
少しだけ、思うところもあったようです。




はっぱのかけかたはムズカシイ。
期待されないのもさびしいし、過度の期待はプレッシャーにもなる。
ちょっと背伸びをさせてみることと、
結果のいかんにかかわらず、努力したことをたたえることと、
次の目標をはっきりさせること。
そんなことはしてあげられるかもしれないけれど、
やっぱり一番できそうでむずかしいのは、本人のタイミングを「待つ」ということです。


金でも人参でも動かない ハードボイルドな男。
ゆで時間が長いタイプです。









by patofsilverbush | 2016-09-04 09:25 | 子育て

日々のあれこれを綴ります


by anne