人気ブログランキング | 話題のタグを見る

お勉強

世の中には本がたくさんありますが、
時に「くそみたいな本」にも出会ってしまうのは、残念な事実です。
『glee』の口の悪い部員・サンタナのように、汚い表現でまことにすみませんが、
そんな表現がぴったりな本、というのも、また残念な事実です。


どんな本が「くそみたい」なのかは、人それぞれちがいますが、
わたし個人としては、
児童書の棚にたくさん並んでいる怖い本の中の、
ただ「恐怖」をあおる為だけの本が、たとえばそれです。
人の気持ちの中のネガティブな部分だけを、ことさらに強調した本は、
見るだけで気持ちが悪く、
児童書の棚に並べてあるのは、正直言って、
児童書の棚に児童ポルノが並べてあるのと同じくらい、倫理的にどうかと思う。


息子が誕生日プレゼントに「買って」と持ってきたのが、
まさにそんな本の中の1冊でした。

ちょっと迷いました。


それはだめ。
というのは、簡単。買ってあげなければいい。
「それは、なんら あなたのためにならない」
という理由も、きちんと説明できます。
ただ、そう説明したところで、「ふうん、そうか」と素直に納得するとも思えない。
人の心を刺激する本って、怖いもの見たさもあり、スリリングでもあり、
大人だって読んだり見たり、しているではないですか?
ダメと言われればなおさら、見たくなるのもまた心なのですよね。

というわけで、買いました。
いっさい意見することなく。


なんだか怖いらしくて、ちょっと読んではギャグマンガで中和している(苦笑)。
「ママもちょっと読んでみなよ~」と持ってきたので、一話目を読んでみましたが、
まさに私の中の「くそ」でした(笑)
怖い、といより、人を不快な気持ちにさせる本、なんだよね、要するに。
お風呂読書タイムで黙々と読んでいましたが、
読み終わって
「はぁああああああああ・・・・・・・・・」
と、私の顔を眺め、深いため息をつき・・・
「この本、(担任の)先生に上げる(←怖い本がお好きらしい)」
と一言。
「はぁああああああ・・・・」
「大丈夫、そのうち忘れてしまうからね」
という慰めの言葉しかありませんでしたが、
読ませて良かったのかは気にかかるところでもあります。

不快なもの、想像以上に嫌なものも、現実にはある、
ということを知るのも、また成長過程で必要かなぁ、
とも思うのですが、
できれば見せないでおきたい、まだ、見せないでおきたい、
とも、母はやはり思う。
自分で選んだ結果を受け止める、というお勉強を、息子はしたのじゃないかしら。


「あなたには十分に考えて選ぶ余地があった
その責任はおとりなさい。
その代わりに、この教訓を生かして大きな間違いをしないようになさいね」という温かさと厳しさ。
人を成長させるために必要なのは、
温かさと厳しさだとおっしゃる渡辺和子さんのご本を、母さん熟読し、熟考せねばな!







by patofsilverbush | 2016-10-17 10:01 | 子育て

日々のあれこれを綴ります


by anne