女正月

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1月15日は、お正月に使った門松やお飾りを寺社の境内に持ち寄って焼く、
左義長という風習があります。
長野では どんど焼きと言っていましたっけ。


久世光彦さんのエッセイには、
この日を 「女正月」 ともいうのだと、向田邦子さんに教わったと書かれています。


「お正月の間 台所で忙しかった女たちが、ようやくほっとして女だけで御馳走を食べて
こっそり新しい年を祝うの。知らなかったでしょ」
(略)向田さんに似合った静かで味のある言葉である。
               (『向田邦子との二十年』久世光彦)



長野の両親の家や 夫の実家、あるいは自宅でも。
わさわさしていたり、賑やかだったり、
常に誰かしらがいる場所で迎えるお正月は、
「お正月さん」という晴着をまとった、形式のように毎年思えます。

学校が始まり、一人静かな時間が訪れるころ、
ようやく新しい年そのものと、ゆっくりお茶を飲みながらお近づきになれる。
そんな今時分の頃が、私にとっての年明けで、
「女正月」とは本当に、静かで、味のあるよい言葉だなあと思います。



暖かかったお正月の総仕上げのように、
きのうは春のような心地よさ!
朝のうちは強い風が吹いていましたが、富士山が驚くほど大きく見えて
今日は富士山に向かって歩いて行こう!と
いつもの川沿いの道を、いつもと反対方向へ。
成層圏を思わせる空の青さや、冬枯れた田んぼの上をびゅうっとわたってくる風が
「お正月さん」のあいだの喧騒や、小さな心のがさがさを吹き飛ばしてくれ、
身体の隅々まで新鮮な空気で満たされた気分です。



冬休み中は、息子とよく散歩をしました。
毎年、冬休み明けに富士山を描く学校行事がありますが、
今年は宿題となっていたため、休みが明けるぎりぎり前に富士山を眺めに行ったことも。
富士山は西の方角に見えるのですが、
富士山と一緒に朝日を描く息子に、
「富士と朝日は 同じ方向には見えないよ」。。。
「そうか」と、太陽の代わりに、富士に向かう自分の後姿を描いていましたが、

きのう学校から帰ってきて
「みんな富士山と太陽をセットで描いてた!」と報告してくれました。
🗻を描くと、ついでに朝日も書きたくなる気持ちは みな同じとみえます(笑)。
なんだかおめでたいですもんね。

春のようなあたたかい一日。
帰宅したものの、放課後に遊ぶ友達がみんなで払っていたため、退屈した息子にせがまれ、
朝と同じコースをまた散歩!
朝は瞑想的散歩、午後はにぎにぎしく。
今年もまた、仲良く、うるわしく過ごしていこうと、
笑いながら子犬のように土手を走ってくる息子を見ながら思った、わたしの女正月なのでした。


みなさまもこっそり女正月、お楽しみくださいませ。

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by patofsilverbush | 2017-01-11 09:21 | 生活 | Trackback | Comments(0)

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