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子どもに教えること

先日、小さな子のバレエの発表会を観る機会があって、
久しぶりに劇場に足を運びました。
あの独特の空気感!
やめてからすでに20年もの月日が経つというのに、いまだ気分が高揚します。
かわいい衣装を着て、ステージで踊る子供たちは本当に可愛くて、
なつかしい曲を聴きながら 一緒に踊っている気分に。
足や手が自然と動いてしまうし、同時に、
「ガンバレ!」と心の中で声援を送る。
緊張しながらステージに立つ子供の気分と、それを見守る母の気分がないまぜになり、
楽しいひと時でした。


ごく小さい頃から「色気」のある子はいるもので、
テクニックとか、上手・下手とは無関係に目が吸い寄せられる華やかさを持っている子や、
自分の魅せ方をすでに知っている子もいるものです。
(後者はちょっとあざとい感じがしたりもするのだけれど)
生真面目というか、
失敗するのを恐れて思い切りの悪い子供であったかもしれないわたしとは無縁なことでしたが、

今、子供を持った母親としての目で子供たちを見たときに、
もっと「踊る」ということを楽しめたらよかったと思います。


どんな踊りであれ、どんなお話の舞台であれ、
自分がどんな気持ちでその役にあるのか。
楽しいのなら もっとニコニコと踊ればよかったのだと。


実際に練習するときには、
みんなで動きをそろえることや、失敗しないように練習することに重点がおかれ、
「笑って!」と言われることはあっても
「なぜ この場面で笑うのか?」まで 子供のうちから考えることもなかったり、
「できるか・できないか」のが重要事項だったけれど。


バレエのテクニックは、それがどんな超絶技巧であれ、
本来、「テクニックをみせる」ためにあるのではなく
「感情や自分自身を表現する」ためにあるのだから、
きっと「上手にできた」ことより、
「かわいかった」「楽しそうに踊れたね」「あなたらしかったよ」ということの方が、
ずっとずっと大切なんですよね。
「あなたはどんな気持ちで踊っているの?」ということを、
子どもにいつも問いかけながら、
その子がその気持ちを素直に出して踊れたのなら、
それが一番よいことなのです。



実際には、だんだんに難しいテクニックが増えてきて、
踊りこなさねばならないハードルが高くなればなるほど、
いかにうまく踊るかに焦点が向きがちだったり、
先生も親も自分自身も、そこをほめたり けなしたり?しがちになってしまうんだけど、
失敗なんかしちゃったっていい、思いっきり、
もっと「踊ることが楽しい!」って気持ちのままでステージに立てたら、
子どもはそれが一番いいのだと思ったりしました。

今、わたしが小さなころの私に教えられたら、きっと下手なりに わたしらしく踊れるような気がします。
千葉たらればおばさん♫





by patofsilverbush | 2017-02-08 13:46 | 子育て

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by anne