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喜んでくれるうちが花

子どもが生まれる前は、不規則な夫の勤務シフトもあって、
起床時間なども好き勝手、夜型の生活を送っていましたが、
幼稚園や学校がはじまるとそうもいかず。
相変わらず夜型生活の夫はそっちのけ、
夜は子供ペースで早めに寝ないことには こっちの身体がもちません。
息子が6年生になって突如、部活を始めたこともあり、
朝は去年までより30分早い起床。
夜は10時半には眠くなってしまうという、いたって規則正しい生活スタイルになりました。


以前は子供が寝たあと、至福の読書タイムをゆっくりとることができたものですが、
6年生ともなると寝るのも遅くなり、
布団には入っているものの、マンガを読んだり ぐだぐだといつまでもおしゃべりしたり。
「ハイ、10時です!寝てください!」
と強制終了するものの、もはやわたしの読書タイムは30分ほどしか取れないことに。
「もうすぐ、全然しゃべらなくなるよ~今のうちだけだよ~」
と、年上の子供を持つママたちにもよく言われるので、
あと少なくとも1・2年か!?
しゃべってくれるうちが花!
とばかり、ぐっと我慢(笑)。

それに息子の場合、この寝る前のひとしきりに、
本当に大切なおしゃべりが含まれていることも、実はよくあるのです。

学校や 放課後の遊びから帰宅して、
家にいる時間の80%はしゃべっているのに。
時間がある時のおしゃべりは、
「はいはい・・・はいはい・・・ああ、そうですか」としか相槌の打ちようもない、
愚にもつかないマシンガンなのに。
お風呂の入って、パジャマに着替えて、やわらかな明かりの中であとは寝るだけ。
という、身体も心もリラックスした時間帯に、
ちょっと言いづらいことや 内緒話や 
ふだん考えているけれど、あらたまってはなかなか口に出さないような話題が
夢のはじっこからこぼれるように出てくるのです。


親が「大事!」と思うようなこととはちょっと違うときもあるのだけれど、
きっとその年齢、その時々の子供の中では、重大な出来事。
自分には関わりないけれど、同じクラスの中でのちょっとしたいざこざのこと。
もちろん、ウキウキしちゃうけど、秘密!なんだけど、教えてあげる!というような、
楽しい話題のこともある。
日々の中で、心に深く残っている印象を、
ハンカチに包んだものを大切に広げて見せてくれるようだと
いつも思うので、
たとえ眠くても、読みたい本がベッドのわきで物語の世界へ誘っていようとも、
ぐぐっとこらえて丁寧に話を聞く、一番いい時間帯なのです。
少し大きくなってきた今は、こちらの言葉に呼応するような、
精神的な洞察もあって、「お!」と思わせられる。

心にかかっていることから解放されて、
安心したように眠りの世界に入っていく様子を見ると、
これが至福、と思う。
「もっと時間がある時にしゃべればいいのに」と こちらの都合で思ってしまうけれど、
子どものペースが一番大事だと、
その子のタイミングを待つことが、親の一番の仕事であるなぁと
子どもをもってみて つくづく思います。

「かわいいねぇ」と言って喜んでくれるうちが、本当に親としての花なんだろうなぁ。




by patofsilverbush | 2017-05-03 15:19 | 子育て

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by anne