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アンネ

同じ本を何度も読むので、わたしの本棚の中には、
幼馴染で大親友!がたくさんいます。

本棚の扉を開け、何を読もうか、見渡すひと時が好き。
もちろんどのストーリーもお馴染なので、ときに「読む本がない・・・」と思うこともあるのですが、
季節や気分に応じ、本の中の「その場所」に、いつでも行かれることが好きだし、安心します。

慣れ親しんではいても、読むたびに 新しく思うこともあります。

たとえば「アンネの日記」。
小学校、中学校、高校、と、三度も、読書感想文の宿題ではお世話になりました(笑)。
言わずと知れた、ユダヤ人少女の、戦時下での日記です。

子供向きの、「悲劇の少女アンネ」という本で出会い、
簡易版の日記を読み、新訳・完全版の日記に移行し、
何度となく目を通した日記は、実に生き生きとした日常(非日常、かな)が書かれています。

子供のころは、ごくシンプルに民族差別について、戦争の生み出す悲劇について考えましたが、
しだいに、同じ年頃の少女としてのアンネに、思いを馳せることが多くなりました。

自分は何者であるのか、将来の希望、日々の悩み、友情や勉学、ボーイフレンドについて。
「ユダヤ人である」というアイデンティティを否定され、命の危険にさらされ、
閉じ込められ、あらゆる権利をはく奪され、
そんな中で、彼女が真摯に自己を見つめる姿に共感し、励まされ、考えさせられました。

そして今、母となって思うことは、
アンネのお母さんも、さぞつらかったろう、ということです。

アンネは日記の中で、母親へのかなり手厳しい批判を、繰り返し書き記しています。
思春期特有の、潔癖で、融通がきかない娘と
一つ部屋で毎日毎日ずーっと閉じ込められている 母親の気持ち。

アンネを心配して、心をかけて言った一言一言が、
いちいち彼女の批判的な心でジャッジされているのですから。


もちろん、昔は そんなこと思いもしなかったけど。

立場が変わって、年を経て、初めて見えてくるものが、
たくさんありますね。


うちの息子は、思春期はまだまだこれから。当分先です。
恋について語り合ったりしちゃってますが、
実際、恋するようなお年頃になってしまえば、
お母さんの意見なんて、聞く気もなくなってしまうわけです。

自分が通ってきた道。息子がこれから通る道。
そして、わたしの母が通ってきた道を、わたしがこれから通ることになるわけで。

そのときは、きっとまたアンネの日記を読んで、
いろんなことをまた新たに感じることでしょう。


やはり本は、わたしにとっては無二の親友なのでした。
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by patofsilverbush | 2013-10-23 09:30 | 本・映画 | Trackback | Comments(0)

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