『めがね』

このところ、何があったというわけでもないのに テンション低めで。
あ~アレだよね
という原因も、わかってはいるのですが、
あまりに些細なこと過ぎて、
自分でも  なんだかなぁ 気にしすぎでしょう・・・とあきれる始末。

些細なんだけどね、
その後ろに控えていることが でっかすぎて、答えがでないのよね。


そんな気分だったので、久しぶりに映画『めがね』を観ました。
ものすごく大好きな映画です。

小林聡美さん演じる主人公の女性が、南の島にやってくる。
彼女がどういう人で、何を抱えて島へやってきたのか、その背景はなにも語られません。
「携帯電話が通じないところへ行きたくて」やってきた、ただそれだけ。

一人旅なのに、なぜか宿の主人や、謎のかきごおりやさん?や、地元の女教師と食事しなきゃならないし、
朝は目覚めれば、そのかき氷屋(もたいまさこさん)が 部屋の中に爽やかな笑顔で座っていて、
あいさつしてくるし、
観光スポットもなく、「ここに来る人は“たそがれに”来る」とか言われちゃうし、
浜辺では毎朝、かき氷屋さんがラジオ体操ならぬ “メルシー体操”をしているしで、
はじめは戸惑い、困惑し、迷惑し、うっとうしく思う主人公が、
いつしか島のリズムに馴染んでいく・・・
という、ストーリーがあるような、ないような映画です。

とにかく海が美しく、
大きなトランクを引きずってやってきた、
そしてたぶん、トランクに入りきらない いろいろな感情を抱えてやってきた彼女の、
しだいしだいに 要らないものを捨てて、自由になっていく姿が、
なんとなく可笑しく、観ているうちに いつもわたしの心も軽くしてくれるのです。


あ~そうだよね、いらないよね、こういうの。

物理的な物はもちろん、
人間関係とか、自分で常識だと思い込んでいるもろもろのこととか、
必要だと信じていることの大半は、いらないものなんだなぁって。

きっとそれぞれに、何か事情を抱えて島へやってきた人たちであろうに、
みんな、自分は「たそがれる」ことが得意なんだ!と気づいて(笑)、
「たそがれて」暮らしている。
はたからみたら、それは現役からリタイアした、隠居生活のように見えるのかもしれないけれど、
たしかにある種の特技ではあるのかもしれません。
できない人には、絶対にできないのかも。


がちがちになっている心がほぐれて、柔らかくなったとき
はじめて人の声が届くようになる感じ。
「たそがれてる」なんて思われるのは、プライドが許さなかったのに。

かくいう私は、絶対的に得意だと、胸張って言えます!
隠居生活、最高~!(笑)

ちなみにこの映画、息子も大好きで。
「ぼくも たそがれるの得意だもんね」
「うん そうだね・・・」

ビバ!『めがね』ライフ!なわたしと息子は、メルシー体操をやってみるのも大好きです。


現実的には、生活があり、こんなふうに暮らしていくのは難しいのかもしれませんが、
心の中は、いつも自由でいられるように、なりたいものです。
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by patofsilverbush | 2013-11-19 14:27 | 本・映画 | Trackback | Comments(0)

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