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ドロンワーク

久々に、ちょっと手の込んだ刺繍にとりかかっています。

ホワイトワークと呼ばれる、白糸一色で刺した刺繍が一番好きですが、
(赤糸一色ならレッドワーク、黒ならブラックワーク、青ならブラックワーク・・・)
中でも好きなのは、このドロンワーク、
生地の織糸を抜いて、残った糸をかがって模様を作るワークです。

まず、横糸を抜いて・・・↓

ドロンワーク_d0314849_8175978.jpg


残った縦糸を、今回は3本ずつ、束ねてヘム(ふち)かがりをします。
ローラやアンたち、昔の女の子たちがしていた、
“ナプキンやハンカチのふちかがり”は、布端をこのヘム・ステッチでかがること。
上下にヘム・ステッチをかけたら、
よくみかける はしごレースになります。
わたしは細めに糸を抜いた、細いはしごレースも好き。
この手のハンカチをみると、手に取らずにはいられません(自分でできるのに、つい・・・)


さて、はしごレースのままでも可愛いのですが、
今回は別糸で、残った糸をからげるようにして、かがってゆきます。
いろんなかがりかたがあって、布地にレースをはめ込んだようになります。
今回は ダブルツイステッドかがり ↓

ドロンワーク_d0314849_8195520.jpg


左から右にかがりステッチをすすめてゆきます。
右側はまだ、はしごレース ↓

ドロンワーク_d0314849_8285822.jpg


図案を描く というより、とにかく同じステッチを繰り返す
(布端となる部分にぐるっとボタンホールステッチをほどこし、
そのステッチのきわで布をカットする、カットワークなど)
「ちょっと時間のかかる」ワークは、とにかく根気がものを言います。
じっくり、「やらなきゃ終わらない」のでね。
早く終わらそうなんて邪念が入ると、とたんにステッチも雑になるので、
丁寧に、集中して。


家事をするとき、この
「ひとつひとつ片付ける」感覚は、けっこう大切だなあと感じます。
あれもこれも、やらなきゃいけないことがある!なんて思うときほど、
ひとつひとつ、片付けていこう と思う、その気持ちは、
このワークで養われたかもしれません。
忙しいときほど、丁寧に片付ける。急がば回れってことですね。
焦る気持ちを 「ひとつひとつ終わらせよう」と思ったり、口に出したりすることで、
落ち着いた気持ちになれる、わたしにとっては深呼吸のような言葉です。


とはいえ、やっぱり仕上げるまでにはちょっと時間がかかるので、
そんなにしょっちゅうするワークではないのですが、不思議と、
定期的にやりたくなる時期があるようで。

時間にゆとりを持った生活を しなさいよ
と、自分に言いたくなるのかもしれません。
by patofsilverbush | 2014-06-24 08:49 | 生活

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by anne