人気ブログランキング | 話題のタグを見る

クリスマスツリー

クリスマスツリーを出しました。

毎年居間に出しているのですが、
狭い部屋の中で、ライトのコードはあるし、ストーブに近すぎるのも怖いし・・・と
設置場所に毎回四苦八苦するので、
今年はリビングと続きの和室に どーんとゆったり置くことに。
ついでに 当然のようにごちゃごちゃ置きっぱなしにしている息子のこまごましたものの片づけて、
ちょっと落ち着いた、静かなスペースを作ることができました。

物がないって、やっぱりそれだけで清々しい。


ツリーを飾るのは、毎年 わくわくする作業です。
子どもの頃からずーっと。
「イエス様がお生まれになった」ということが、クリスチャンにとって何を意味するのか、
本当に理解することはもちろんできませんでしたし、
「キリスト教の神様みたいな人が生れた日なんだな」という認識しかなかったけれど、
それでも、
このわくわくする気持ち、嬉しい気持ちは、
ただ「サンタクロースがプレゼントを持ってきてくれる」だけでは片付かない、
奥底に清らかな喜びをたたえたものであると、
なんとなく ずっと感じていたように思います。


「小さい頃から一人で蝋燭をつけて過ごすクリスマスが好きだった。
家族と過ごした後、部屋に戻っていつも一人蝋燭をつけてミサ曲を聞いていたものだった」



エッセイ『春になったら苺を摘みに』でこう記しているのは、作家の梨木果歩さん。
梨木さんがこんなふうに書くクリスマスが、
たぶん私のクリスマスでもあったのです。



「そうだ、クリスマスの醍醐味は気配にあるのだ。
家族の気配、それから不思議な、何かの、力の。」



静かな気配。
クリスマスだけに漂う不思議な気配。
クリスチャンになった今、それはより明確な意味を持つようになったけれど、
根本のところでは、クリスマスがどんな意味を持つのかということよりも、
やっぱりその 「気配」そのものを美しいと思っている。
歓びを分かち合う季節でもあるけれど、
一人、その気配とともに過ごす しんと静かな時でもある。


ツリーを飾る時、そのことを毎年毎年思うのです。











by patofsilverbush | 2016-11-30 15:37 | 季節

日々のあれこれを綴ります


by anne