『トンイ』

我が家で韓流ドラマを見るのは、わたしではなく夫です。
いわく、「日本のドラマはドラマチックな展開になってくると
ハラハラ・どきどきして “わぁ、見てられない!” となるけれど、
韓流は外国の話だから、自分と無関係に見ていられる」 とのこと。

彼につきあっていると、負けていたのに逆転して勝ちました~✨
という 野球のオイシイ試合も見逃してしまう可能性があるため、
どんなにドキドキする場面でも、わたしは頑としてチャンネルは変えません(笑)。

さて、そんな韓流ドラマですが、
夫のおつきあいで見始めたわたしも、途中からはまって見続けてしまうことも、
もちろんあります。
楽しいときは笑い、悲しいときは泣く
美味しいものを食べれば笑顔になるし、
日々の、当たり前の幸せを求める姿は、万国共通ですよね。
ひとりも嫌な人が出てこない、日常のネガティブなことを 見ている間だけは忘れていられて、
見た後ハッピーになれるようなドラマを、
というコンセプトで作られたらしい『美男ですね』は、
今でも元気が出ない時に、DVDを見ては、笑って 切なくなって、
がんばろ!と思える素敵なドラマです。

最近、ずっと見ているのが『トンイ』。
歴史ものですが、
賤民として生まれたトンイが、聡明さと誠実さをもって、開かれた道を歩んでいく物語。
正体を知らずに知り合った国王に見初められるものの、
宮廷には権力をめぐる争いが渦巻き、
物語は陰謀につぐ陰謀!
よくもこんな話を見ていられるなぁ?と夫を疑問に思うほど、
毎日ハラハラ・ドキドキの展開なのです。
側室から王妃の座に成り上がろうとする宿敵?に翻弄されつつも、
彼女の陰謀を暴こうと誠意を尽くすトンイが魅力的です。
権力って本当に怖い。
お部屋にじっと座って、どうしたら王妃をその座から引きずりおろせるか、
どうしたら自分が最高の地位に上り詰めることができるのか、
そんな図り事ばかり考えているなんて!
つまりは暇なんだろうなぁ・・・なんて思ったり。


トンイと王様の間には男の子が生れますが、
宿敵である側室との間にも、すでに王子がおり、
世子(跡継ぎ)の座を揺るがすかもしれないその存在に、またもや陰謀を企てる側室。
(これが美人で聡明なんだな。その聡明さを別のことに生かせば・・・)
我が子を守るために、強力な後ろ盾が必要だと判断したトンイは、
賤民であった自分の出自を鑑み、我が子の結婚相手を自分で選ぶことに。
重臣たちがすすめる立派な家柄の娘たちをすべて断り、
トンイが選んだのは、官僚経験すらない、高邁な塾の先生の娘でした。



「わたしが子供に与えたい力とは 世間でいう権力というものとはちがうのです。
奪うのではなく与える力、恥じる力、
そしてなにより、おのれの手にしたものが 取るに足らぬと知る力を、
子どもに与えたいのです」


真に聡明な人の言葉は、清らかで、力強い。


あらゆる陰謀に屈せず、自らは何も欲せず、
すべてを投げ打つことができる。
自分を犠牲にしたと思うことはなく、むしろ清々しい思いで。


そんな『トンイ』も今日で最終回。
凛としたやさしさや、簡素さ、すがすがしさ、
久しぶりに、「清い」ものに触れたなぁという気持ちです。



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by patofsilverbush | 2017-02-13 10:45 | 本・映画 | Trackback | Comments(0)

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